西海岸より

つらつらざつざつと

ライフネットの岩瀬大輔さんに聞いた生命保険の基本のまとめ

ベンチャー発の生命保険会社を立ち上げた岩瀬大輔さんのお話を聞く機会があり、そこでお話のあった生命保険講座がとてもわかりやすかった。なので簡単にまとめ。(注意:保険には詳しくないため、間違っているところがあるかもしれません。)

今回はCPS/CAPホルダーの団体であるJOPAのセミナーに参加させてもらって、岩瀬さんのお話を聞きました。

本質的に保険は3種類

  • 生命保険
    • 死亡時に給付
    • 自分が死亡した場合に必要となる金額分が必要
    • 子供の養育費などの保証のために入れば良いというのが基本
    • 子供一人あたりは大体1千万円が目安
    • 独身の人は必要無い。(葬式代ぐらいは貯めておこう)
  • 医療保険
    • 主なタイプは以下の2つ。
      • 入院時に1日1万円給付
      • がん診断時に100-300万円給付(がん保険)
    • 高額療養費制度とのバランスを考慮して必要なら入る(後述)
      • 国民保険に入っているだけで、そもそも月額8万円以上払う必要が無い
    • 入る場合は年齢が若く、まだ病気していない方が安く加入できる
  • 貯蓄
    • 金利を当てにした貯蓄。
    • 金利の時代(昔は5%ぐらいも)には、預け入れる意味があったが最近は低金利のためほとんどメリットが無い。

どの保険会社も、ほとんどの保険がこれらの3つの要素が複雑に組み合わせて、保険商品として売り出しているのだとういう。また、どこの保険会社においても受けられるサービスはほとんど質が同じ。(例えば死亡した時には結局もらえるお金は契約の通り。対応には質があるかもしれないけれど、お金に質など無い。そりゃそうだ。)

なので、保険の資料を見る時には、まず3つぞれぞれどれだけの保証を求めるかを考えることから始めればよい。

支払う保険料の中身

上記の通り、結局はサービスの質は関係あまり無い。なので、保険を購入する時の概念としては、どれだけ支払って、どれだけの保証を買うのか。つまり、それぞれの保険についてどれだけの支払いでどれだけのバックがあるのか、そこを考えれば良いというわけ。

シンプルに消費者が支払う金額は以下のような式で表せるという。

月額支払い量 = 保険運用に必要な額(商品の原価) + 手数料

当たり前に感じるかもしれないけれど、これが結構大事で手数料の割合が少ない企業を選択すべきであり、某大手なんかは50%程度とっているところもあったり、保険業界はここがひどいことになっているらしい。確かに手数料を増やしてまでCMしたりしても、消費者には何にもメリットがないし、払っている分サービスが良くてなにがうれしいか、そもそも月額数千円払う価値だけのサービスを受けているのか、疑問は多い。

日本人の心配性に支えられているというか、つけ込んでいるというか。そんな中ライフネットは原価を公表したということで話題になったりした。

業界初!“保険の原価”を開示したライフネット生命に怨嗟の声

現状では、ここが大手生命保険会社の生命線なのだろう。

蛇足になるけど、○○歳まで病気が無かったら△△円支給とあるけど、結局はその分は月額費に、しかも手数料付きで支払われているわけで、しかも病気したら戻ってこない。一見特して見えるけど、そんなことある訳はない、おいしい話には裏がある。

医療保険は必要ないかもしれない?高額療養費制度を教えない生命保険会社

医療保険の売り文句として、万が一がんになったら○○万円が必要などとうたっているが、
それ以前に国民保険には高額療養費制度という制度があり、月額8万円以上は国によって保証されるという。(実は保険の広告にも小さく「高額療養費制度」を考慮しない場合の金額を書いていたり。)

平均的な病気の治療期間、また治療費はいくらかということを考えれば月額8万円をこえる事が無く、収入状況によってはトータルで掛け捨てになる医療保険に入らず貯蓄するという選択肢も十分に考えられる。

もちろん、医療保険に助けられた人も少なからずいるのだけれど、いったいそれだけの状況、それだけの支払いが必要になるのがどれだけの確率なのか。統計などの数値すら提示せず、不安だけを煽る保険会社のやりくちは個人的にもいかがなものかと思う。そんな情報が無いなかでは、いくら保険会社の人と話しても本当に自分に必要な保険は見えてこないだろう。

某大手には一度資料請求しただけで、何回も着信履歴があったのだけれど、このお話を聞くと余計保険のセールスのお話には耳を傾けたくなくなった。。書類から見える事実を見極め、冷静に選択しようと思う。

さてどうしましょうか

ということで、自分に置き換えてみると、まず貯蓄タイプは考える必要が無く、独身の身としては死亡保障も必要ない。個人的には、長期的な健康のリスクを考えてやはり医療保険を希望(このあたりは直感)。

入院は120日間、1日1万円程度。がんは発症確率から言って40代からつければ十分と考えて、今回はパス。

さてはて、これに見合う一番安い保険はどれか。これから探します。

お話を聞いた後

このお話の後、生命保険の「罠」という本を読んでみたところ、ほとんど同じような内容をわかりやすく解説されてた。amazonの評価も良いみたいなので、こういう本を事前に一読しておくと、トータルで安い保険にたどり着けそう。やっぱし自分で勉強してからで無いといけないですね。

生命保険の「罠」 (講談社+α新書)

生命保険の「罠」 (講談社+α新書)