西海岸より

つらつらざつざつと

中島聡さんとお話

無理なお願いながらも、ランチをセッティングしてもらい、2時間ほど中島さん自身についてのお話から、JTPAの統括も合わせた今後の自分たちについてまで色々とお話をした。

  • 原動力は「多くのユーザが使ってもらえればうれしい」

中島さんはギークでもスーツでもない、というようなことを本で読んだことがあるけれど、その理由は多くのユーザが使ってもらえることがうれしくて、それが原動力となってモノを作るからとおっしゃっていた。「いくら良いものを作っても、使ってもらえなくては意味がない、使ってくれるからこそ意味がある」、そんな価値観の中、MS時代でWindows95を作っている時はとても楽しかったそうだ。

重要なのは、自分が好きなことに対して素直に自分が感じ、そして納得すること。技術が好きという以上に、自分はユーザに使ってもらえることが幸せ、ということを素直に自分の中に受け入れて、MS時代以降も自分の手でソフトを作り、評価してもらうというサイクルを実践し続けている。それはすごいことだ。

実は好きを通すこと、好きを自分自身に納得させることはとても難しく、日本人だからか「好きでやりたいことがあるとはいっても○○だから、今はできない。」という言い訳をよくしてしまいがちなのは自分だけでは無いはず。一方で、一度好きなことを自分の中に受け入れると、その「好きなことへの気持ち」は次のアクションを起こすための大きな原動力になるのだろう。

自分の中に好きを受け入れるきっかけとしては、今回のような「好きを通している」人に会い、その雰囲気からくる刺激を自分にしみ込ませることが一つなのかもしれない。その意味で、自分にとってのロールモデルの一人である中島さんに直接会えたことは非常に大きな意義がある。

今回のJTPAカンファレンス、前後して会った多くの方とのお話、これまでを総括して、今回の中島さんとのお話では、言葉以上に中島さんの雰囲気から次のステップへ切り出す「勇気」をもらったような気がする。ツアーの前までは正直、シリコンバレーで働きたい、と思いつつも、どこかでまた安定志向の自分がいたのは確か。JTPAのツアーでは色々と悩みつつそんな自分が無くなっていき、最後にそんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれた。

あとは、日本に帰って選択肢を選び、「深く考えずに」早速実行に移すこと。
迷いが無くなり明日帰国します。