西海岸より

つらつらざつざつと

salesforce.com訪問


salesforceの強みは「ADM (Scrum/XPを拡張修正したもの)」

全くもって謎だったSalesForce、奇跡的にアポイントメントをとることができ、お話をうかがってきた。対応してくれたのは、Steve Greeneというシニアディレクターで、人間的にすばらしくとてもオーラのある人だった。

訪問前までは、クラウドコンピューティングSaaSなどのキーワードについて技術説明、成功の要因を聞くことを期待していたが、予想を裏切り彼らの強みは、製品の開発スタイル「ADM」につきるという。

詳細は省略するが、トヨタカンバン方式で有名なlean開発を基本原理として、彼らは開発スタイルを徹底している。waterfallモデルで失敗の原因となる傾向にある「新機能追加」を排除するため、機能単位でチーム分けを行い、優先度の高い機能から順に並べ、一ヶ月スパンでどこの機能までできるか、リリース目標から逆算してラインを引きスケジュールを立てておく。(トヨタで生産計画を立てるようなもの?)そして、agileを日々実践しながら開発を進めていき、リリースを機に顧客からのフィードバックを受け入れて、優先順位の入れ換えなどの対応も随時行って行く。

なんといっても、リリース日を指定し、これをずらさないことに強く重きをおいているところが特徴である。リリース日にすべての機能は実装されていないケースもあるが、その機能の実装は結果的に優先度低のものであり、それを切り落とした形でリリースできるようにしている。

agileは口だけで言うのは簡単だが、実践するのは非常に難しい。繰り返しになるが今の大きな成果は、この独自に改善されつづける開発スタイルが源で、これがこの会社強みだという。訪問以前まで想像していたものと全く異なる展開で、特にagileという新しい開発スタイルに対して強い覚悟で取り組めるSales forceという会社のすごさを感じた。

ググったところ、関連するスライドが共有されていた。
Salesforce.com Agile Transformation - Agile 2007 Conference

後ほどSteveから資料がアップされているサイトを教えてもらった。
ADM Overview - Customers

追記

無名の日本人がコネなしからという無理なお願いだったが、とても丁寧な対応をしてくださり、特にこちらの英語レベルに応じた簡単な英語を使ってお話をされていて、結構理解できたと思う。とりあえず行けばなんとかなるもんだ。

また、これまで訪問したBtoCの会社とは異なり、今回はBtoBの会社のマナーやスマートなプレゼンスタイルはまさにアメリカの一流。BtoB、BtoCでその会社の性格がかなり異なるのだろう。次回こちらに来る機会があるなら、BtoCのベンチャーだけでなく、BtoBのベンチャーも訪問してみようと思う。