西海岸より

つらつらざつざつと

梅田望夫さんとのお話

今回の旅のメインイベントとして、これまで同期とミーティングを繰り返てこの日に備えをしてきて、この日に望んだ。目的は、「普通のエンジニアがシリコンバレーで働くためにどうしたらよいか、そのヒントをもらうこと。」

事前にこちらで聞きたいことを整理していて、自己紹介後、まず梅田さんの(過去)を聞いて、そして自分達の(未来)について質問形式でアドバイスをもらうことにしていた。

以下はアドバイスのメモ。(自分視点で記述)

(過去) 梅田さんはこれまでどのような価値判断をしてきたのか?

  • 人生の選択肢は消去法で選んだ
    • 嫌なことは避けて来た。
  • 大きな枠組みで「こうしたい」というイメージはある
  • 一番大事なのは「時間」
    • 無駄な時間を過ごすことが嫌い

(未来)シリコンバレーで働きたいがどうしたらよいか?

  • 現地で働く方法
    • 抽選でグリーンカード
    • 日本から現地法人で出向
    • 現地の大学へ留学、ビザを取得し現地で就職活動し、就職
    • いきなり起業。(資金集めなど非常に厳しい)
  • シリコンバレーで働くには3つの時代の力が必要
    • 世界経済
    • 日本の力
    • 自分の得意分野の波

(梅田さんの場合)これら時代の力が合わさって、シリコンバレーで働くということに繋がった。当時は経済の状況としてもシリコンバレーは活性していて、また日本の力が強く、世界進出の波があり、さらにITに対するニーズがあった。
だが現在は世界経済、日本の力は弱くなっており、昔と違う。ITという枠の中だけでは、自分の得意技の波も落ち着いているのでこれだけでは難しい。自分の得意分野は、好きを通すのも一つの方法だが、時代の流れに合ったものを習得するのも一つの方法かもしれない。

ITにしても現地で価値を出すには

  • 「IT」+「もう一つの何か」が必要

二つの供給側の存在。

  • 特定の相手を対象とした供給側(SIer)
    • ITの行き届いていないユーザが多いことから、不況でも安定して必要とされている。
  • 不特定の相手を対象とした供給側(プログラマーGoogleのようなイメージ)
    • 自分はこっちを望んでいる。
    • (ITのみとした場合)多くが実装されつくされ、満ち足りている。

これら二つの供給側が存在し、特に不特定相手を対象とした供給側は非常に高いモチベーションで動いており、シリコンバレーの象徴である一方、高い競争の中で大体必要なものは実装されてしまい、満ち足りたものになっている。ITだけで高い価値を出して生きて行くのは難しく、+αの分野(バイオ、脳科学などのような別分野)が必要である。

  • (mmasashiが)シリコンバレーに魅力を感じる理由
    • 不特定多数を相手とした供給側の視点でいるから

感想

想像していたものとは違い、ミーティング後には何かモヤモヤ感が残った。「時代の力」、これがシリコンバレーで働く時に大きく影響するものだが(自分としても納得)、ネガティブな印象が残った気がしてならない。
前日に、直接シリコンバレーベトナム人と韓国人のエンジニアと話した時(前日の日記を参照)のテンションと比べた落差もその一つの要因だとは思うが、IT分野はインフラ化していてこのような経済不況の中では「不特定多数を相手としたプロダクツの供給者」は過剰供給であまり必要されない、ここが主な要因だと思う。

エンジニア側の視点に大きく偏った自分の視点には何か漠然とした期待があり、梅田さんには自分には無かった視点を突きつけられた形だ。

「好き」を通すのか、時代の力を読み新しいことに挑戦するのか、特に遅い時期に始めたエンジニアとしては悩むが、これらのことを踏まえて前に進んでいく。
シリコンバレーで働くかどうか、その前提も含めてエンジニアとしてどう生きて行くのか、JTPAが終わった後にもう一度考えてみよう。